再び出会う

あれはいつだったろう。ひとつの季節かふたつの季節か。私はまだ小さな息子を連れていた。初めて会ったとき彼は、テントの外で宣伝用の看板にバンセンを通していた。一緒にしようと誘ってくれた。役立たずなんだと、大きな舞台の準備を尻目に外で、私の息子と遊びながら作業してくれた。

打ち上げの夜彼と町をただ歩いた。店も人家もない商業地帯、誰もいない町をただ歩いた。