蛇にピアス考

小説家志望としてはライバルは若手の華々しい小説家。

本当は吉本ばななが同年代のような気もするが、ここは見栄をはって金原ひとみということで。2008年だかの蜷川幸雄監督の映画を観ましたビデオで。小説は話題になった頃読んだので原作は感覚的な印象しかないしストーリーらしきものがあった記憶はなかった。今をトキメク俳優の高良健吾?がアマというスプリットタンの男の子に扮していた。Arata扮する彫師と二股かけてる吉高。
痛みを感じるときだけが生きていると実感する、という台詞は中々深いとは思う。

全く主題とはズレルかもしれないけれど、アマが彫師と吉高の仲を心配するのに対して彫師の返す台詞が私にはリアルで切なかった。

オレ痩せてる女には興味ねぇから。欲情しねぇんだ。

嘘ってこういうものなのだなあと実感する。私はアマと同化して切なくなる。
こうしていつも騙されてしまうんだよなあとリアルに感じる。私は吉良くんと付き合っているから、吉良くんたら束縛が激しくて。はるかかなたちゃんみたいなのがSさんは好きだよ、頑張って!
その口でSさんとナニしたのか、彼の宿泊するホテルでナニしたのか。
私には理解を越える、恋はナンでもありの嘘のコトバたち。はるかに昔の親友の嘘。

金原ひとみに負けたくはないし映画には感動はしなかったけど、結末のグロさはちょっとキタわ。オススメなのかオススメでないのか不明なクリティサイズでごめんなさい。

命の終わりは

命の終わりは誰も知ることができない。母の生活の介助をしながら、母が亡くなったら母の中にあるコトバや思想や信仰や体験はどこに行くこともなくただ灰になってしまうのだろうと思った。それは私も同じ。思想なんていうほどのものは私にはないけれど、コトバにしたことのないのものもコトバにしてみよう。虚構なのか現実なのか自分でもわからなくなるほどの体裁で書こうと思う。
なんてかっこつけても、まずはデスクを片づけてPCを設置しないことには不便なので更新は滞ること必至です。