バンパイア

バンパイアと言えば漫画好きな私にとっては『ポーの一族』であるのである。

 

美少年エドガーがバンパイアとなって永遠の時を生きる。美しいけれど禍々しい存在、「狩られる」存在としてのバンパイア。

 

運命に翻弄され、それに従うしかない「人間」の悲しみ(人間の業が招いたような自業自得の運命も含めて)が描かれているという点では『源氏物語』に通じる名作であると言っては過言なのは承知であるが、エドガーの悲哀と孤独は心打つものがある。

 

最近映画やテレビでバンパイアものをしばしば見かけるのであるが、異類のものというのはどこかに痛みや悲しみがつきまとうものなのだと思う。

 

最近のバンパイアものについては、また今度。(R18ものでした)

 

ちなみに萩尾望都様は『ポーの一族』の続編を発表されるとのこと。これは読むしかない!!『トーマの心臓』も名作である。